2024年11月のアーカイブ
素敵な大人にたくさん会えた日
2024年11月23日(土)
フリースクールの良いところって、自分のペースで学べるところが大きいと思うけれど、私はそれ以上に、人との出会いがあると思っています。
いろんな生き方をしている人。
楽しいことして目が輝いている人。
自分の好きを大切に生きている人。
子どもたちには、たくさんの素敵な大人に出会ってほしい。人生のロールモデルはひとつではないのだから。
作品展(フリーマーケット)に出展しようってことで、作品決めやら試作品やら取り組んでいますが、現場を見てみないことには分からない。土曜日に下北沢のフリーマーケットにお邪魔して、見学and買い物してきました!(サクッと活動日を動かせるのもフリースクールの良いところ)
下北沢のフリーマーケットはおしゃれ!で若者がほとんど!!!
『好き』が溢れておりました。
お姉さんたち、みなさん優しくて、質問にも丁寧に答えてくださり、出店のヒントまで惜しみなく教えてくれました。
・保育士さんを15年やってたけど、人生一回しかないから、やりたいことにチャレンジしてみたいとお店を出した方
・看護師さんをしながら、看護師さんとハンドメイド両方で同じくらい稼げたら良いなと初出店された方
・タイのカレン族の文化を日本で伝えたいと、カレンシルバーを買い付けて、写真とお話をしながら、オンライン店舗は持たずに出会いを大切に出店されている方
・ずっとアクセサリーショップで働いていて、好きで作り続けている方
皆さんの歴史も思いも話してくださって、子どもたち感激。尊敬。
好きなことだから、こんなに熱心にできるんだ。好きだから、こうやってみようって工夫もできるし、新しいことを生み出せるんだ。かっこいいって、みんなの目もキラキラしてました。
仕事っていくつしたっていいし、いろんな働き方あるよね。好きなものをとことんこだわって作っている大人に会えて、子どもたち幸せでした。みんなも自分の好きなこと、大事にしていけると良いね!!!
みんな応援してくれて、下北沢にも出店して一緒にやろうよ!って声をかけてくれました。今度はお店同士で会えると良いね!待ってるよ!って。
フリーマーケットの空気が暖かくて、ポジティブな雰囲気に笑顔で帰ってきました!
大人は買いすぎましたよ……笑
フリーマーケット見通し!
2024年11月5日(火)
本日は、フリーマーケット!
今まで、ジュエルソープをつくってみたり、商品候補を考えてみたりしたけど…今どこにいるんだろ?
先が見えないと計画が立てられないね。
そこで、今日はフリーマーケットまでの見通しを考えました。
いっぱい頑張ってたはずが、まだまだやることいっぱいだった!!ってことに気づけたね。
カレンダーと照らし合わせて、頭とお尻を決めて、計画立てられましたよ!自分が今どこにいるのか、可視化できたので大進歩!
明日は早速、商品決めです。
不登校34万人。「やる気が出ない」から不登校に?
2024年11月1日(金)
最近noteに感じたこと、大切に思うこと書いてます。よかったら覗いてみてくださいね!以下転載。
https://note.com/iflab_education/n/n97d934569e40
増え続ける不登校
不登校の小中学生34万人。346,482人です。中学生は1000人に67.1人不登校とのことなので、単純計算で40人クラスで2.68人が学校に行ってないことになる。1クラスに複数人、不登校になる子がいる訳です。ちなみに、小学生は1000人に21.4人。40人のクラスが2クラスある学年だと1.72人。学年に1人以上の不登校の子がいることになりますね。
やる気が出ないってどういうこと?
文科省が毎年行うこのアンケート、いつも不満に思うんだけど、去年まで理由のトップが無気力、今年はやる気が出ない等で、これは実態を反映してんのかなと。「やる気が出ない」の文言自体も不快です。
だって、少なくとも相談に来られる親子、今来ている子たち、やる気が出ないから学校行けない子なんて、誰1人としていないから。
行けない、行きたくない=やる気がないではないと思うんですよね。
イフラボのハイキング、行きたくない!それは、やる気がないから?
昨日、久しぶりに晴れるから、ハイキングで御岳山〜日の出山〜つるつる温泉に行こう!って2日前に決まったんです。みんなで久々の山登りand温泉楽しみだねぇってワイワイしてたら、ある子が私のそばに寄ってきて
「温泉嫌です。入りたくない。行きたくないです」って言ったの。
「え!どうして?」って聞いたら、
「理由はわかんない。でもすごく嫌だって心がモヤモヤするから。温泉あるなら山登りも疲れるし、明後日行きたくない」
って答えたんですよね。
これ、温泉を学校に置き換えてくれたら良いと思うけど、果たしてこの子はやる気がないのだろうか。字面だけみたら、やる気ないって捉えられちゃうかもしれないけれど。皆さんどう思いますか?
自分のことを知るための話し合い
その子の気持ちを受け止めつつ、一緒に心の根っこを探ってみよっか、って2人で話しをすることにしました。しばらく話してたら、
・入会してからずっと、たまたまハイキングだけだったから、温泉は初めてだった(新規場面に不安になる)
・ハイキング=ハイキングだけで、その子の頭の計画には温泉はなかったのに、いきなり温泉ってワードが出てきて、え!なんで?と感じてしまったことだってことが分かりました(予定変更が苦手)
その日のための対処、これからの自分との付き合い方
それはいきなり気持ち切り替えられないよね、そういう時はどうしよっか。
まずは翌日の対処法を一緒に考えて、温泉に入る、入らない、入らないなら温泉施設で本読んで待つ、明日は行かないを自分で決めてもらいました。丸一日考えていいよ!じっくり考えてみてって。
その子は30分考えて、山は行くけど、温泉は漫画読んで待ってるを選択したんですよね。
今後は「プランAだけじゃなくてプランBもある」ことが分かって良かったね。こちらも伝えるけれど、心づもりする練習しようね、もっと前に予告があるのも大事だねって、ことに決まりました。
元々、毎日のお風呂も気合いと声がけで渋々入ってるから、温泉がある時は2週間前には教えて欲しいというリクエストがありました。小学3年生。ちなみに、学校では一言も話せず震えていた子です。
話し合いをしている時は、黙って見守ってくれていた他の子たち。自分のモヤモヤがなんなのか、分かって良かったねって、自分のこと知ることができて良かったね、ってメンバーみんなでお祝いしました。
学校にも転がっている、心のモヤモヤの種
たぶん、というか絶対、学校生活のそこかしこに、そういう心のモヤモヤの種が転がっているはず。何の理由もなく「行きたくない=やる気が出ない」ってなってないと思うの。イフラボに来ている子たちはみんな、自分のせいで学校に行けなくなっちゃったから、頑張りたいって心に目標つくってるもの。痛々しいくらい、みんな健気。「やる気が出ない」30パーセントでトップの理由って、まとめてしまうのは本質が理解されてないように思うのです。まずこの選択肢がある時点で、課題の本質的な理解ができてないというか…
元気に山登りできたよ!
ちなみに、その子は元気に山登りに参加しましたよ(写真は宣伝用にポーズしてもらってノリノリの図。お休み多くて少人数)。学校で「行きたくない」って言える機会があるのか分からないけど、何もしなかったら、来なかったと思う。
で、お母さんから「行きたくないってテコでも動かないんです。今日はお休みさせます……」と連絡来て、お休みですよね。これも表面的にはやる気がなくて、不登校ってことになります。さて、「やる気が出なくて不登校」って、子どもの実態を反映しているでしょうか。
子ども1人ひとりと丁寧に向き合わないと見えてこない
子どもがやる気が出ないように見える、その後ろにどんな困りごとがあるのか、なぜやる気が出ないように見えるのか、子ども一人一人を丁寧に見て、一緒に考えていかない限り、絶対不登校減らないです。不登校本気で減らしたいならね。