2019年5月のアーカイブ


学習計画とプレイパーク

活動報告

2019年5月13日(月)

月曜日の午前中は、IFラボに集まって1週間の学習を考えます。

Sくん
マイクラカップで、障害のある人も暮らしやすい街づくりを考えています。
先週の車いす体験と借りてきた本のなかで
マイクラの街づくりに活かせそうなものをリストアップすることにしました。

「え、イフラボで宿題って…笑」

Cくん
書くのがものすごく苦手なCくんは、今タイピングとマイクラのコマンドを勉強中。
でもコマンドの文字はほとんどがアルファベットの小文字で、キーボードは大文字。
そこでまずアルファベット大文字と小文字の対比表をつくることにしました。

短い時間でがんばりました!

午後はお待ちかねのプレイパークに出発!
今回は乗るバスを間違えないぞ!笑

到着すると貸し切り!


前回作った剣と盾を持って行ったけれど、今日は水遊び!
黙々とダムをつくります。ドロドロです。
決壊したので、シャベルをゲット!黙々と堰き止め再開!ドロドロです笑

さむくなっちゃったTちゃんは
炭で火おこし!マッチで火をつけることはできるけど、すぐに手を放しちゃうから火が消えちゃいます。
10回くらいマッチでチャレンジして無事着火!


余っているポップコーンをいただき、みんなでおいしく食べました。
後片付けだって頑張ります♪


ドロドロで帰りたくないくらい、みんな目いっぱい遊びました!
楽しかったね!

帰り道は、ツツジの蜜をすって糖分補給しました♪笑

「ツツジの蜜っておいしいの知らなかった~」
「災害の時にツツジが咲いていたら、ツツジを吸えばいいね」
「帰りの公園でも蜜を吸ってから帰ろう」

「焚火ができなかったのが残念だった。今度は焚火のできるプレイパークに行こう」

来週は焚火可能なプレイパークに行く予定です!
遊びに来てね!


車いすでの生活を体験

活動報告

2019年5月9日(木)

イフラボ木曜日は体験を大切にする日です。
今日は、世田谷区にある「自立生活センターHANDS世田谷」にお邪魔しました。
https://hands.web.wox.cc/

イフラボに来ているTくんのお母さまが、学生時代に介助のアルバイトをされていたご縁で
ご紹介いただきました。

午前中はインクルーシブデザインの概要を伝えたあと
Tくんお母さまから、HANDS世田谷の設立経緯のお話を聞きました。
設立者の山口成子さん(故人)は、重度脳性麻痺の障害があったそうです。
世田谷区には日本で最初の養護学校「光明養護学校」があり、成子さんのお母さまが「せめて教育を受けさせたい」と
世田谷区に引っ越してこられたそうです。当時、重い障害があると義務教育を受けられる環境は日本にはなかったそうです。
そのため、世田谷区には障害のある家族が多く引っ越してきたそうです。

成子さんは大人になり、どんなに重い障害があったとしても自分らしい生活を自分で決めて生活したい、
地域の中で障害のある人が自立した生活をしていくことを目的としてHANDS世田谷をたちあげました。
ここでいう「自立」は、何もかも自分でやることではありません。
障害があるために、自分ひとりではできないことがもちろんあります。でも「自立」って、できないからといって我慢することでもありません。

それまで、自分のやりたいことを障害があるからと主張できず
誰かにお世話になるだけで、自分らしく生きられないと感じてきた障害のある人たちが集まってHANDSをたちあげました。
成子さんは、介助をボランティアにはせず、有給アルバイトとして雇うことを信念としていたそうです。

「自立」
「障害」
「自分らしく」

ってどんなことなんだろうね。

みんな真剣に考えていました。

脳性麻痺のある人たちに会ったことがないという子どもたち。
しゃべりが聞き取りづらくて、もしかしたらびっくりしちゃうかもしれないけど、みんなの言ってることは理解しているから
分からなかったら「もう一度言ってください」って言おうねと、Tくんお母さまからお話を聞いて出発です!

 

 

障害のある人が、日々の生活で何に困っているのか実感するために、今回は実際に車椅子に乗らせていただきました。
今回の訪問は、イフラボチームでマイクラカップ(Minecraft cup 2019)に参加するためにうまれた企画です。
マイクラカップのテーマは「すべての人が楽しく暮らす街づくり」です。でも

・すべての人って、どんな人が含まれるかしら?
・バリアフリーって言葉は知っているけど、実際に何をしたら良いのか分からない。
・障害のある人って街で何に困ってるのか分からない。だって会ったことがないから。

じゃあ、実際に街に出て感じてみよう。この企画はそんな疑問から始まりました。

車いすといっても、色んな種類がありますね!

「この車いすは背もたれが倒れる」
「自分で押すわっかがついてない」
「大きさもいろいろだね」

車いすはひとりひとりの障害に合わせて調整されたりオーダーメイドされたりするので、一台ずつ違うのです。
1台50万円もするそう・・・

 

使い方を教えてもらったあと、いよいよ体験に出かけました。

「道路ってまっすぐじゃない!すぐに左に曲がっちゃうよ」
そうなのです。水はけを良くするために道路はかまぼこ型。だからまっすぐ押しているつもりでも
いつのまにか左に曲がってしまうのです。

「重いし、疲れる・・・」
「ほんのちょっとの段差でも、車輪が突っかかっちゃう」
「坂道に見えないような坂道でもつらい」

歩いていると気づかない、ほんの少しの坂道や段差、でこぼこにも車いすだと苦戦します。
だってこの段差、1cmもないのに!景観をよくするためにつくられた道路の模様をまっすぐ進むのにも一苦労です。
おまけに道が狭いと進みづらい!自転車止めのポールがあると車いすも通れません。

前半戦最後の難関は、踏切です。
小さな前輪は、線路に挟まってしまってとても危険。
線路は渡りはじめから渡り終えるまでウィリーで車いすを持ち上げていなくてはなりません。
その重いこと重いこと!車いすによっては持ち上がらず、インストラクターに助けてもらいました。

帰り道は、乗ってる人と押す人を交代して出発です!

「あぁ、喉渇いたぁ」
「コンビニで買おう!」
「目の前にコンビニあるじゃん!」
「あのコンビニは、段差もあるし通路が狭くて車いすは入れないよ。だからいつも行ってるコンビニまで頑張ろう」
「えぇ!コンビニ選べないの?遠回り?」

街でいくつも見かける便利なコンビニも、車いすに乗っていると全然便利じゃありません。
だって入れないんだもの!
今日はファミマにしようとか、僕はセブンが好きなんだとか、ローソンのコーヒーが今日は飲みたいとか
私たちが何も考えずに選択できていることが、障害がある人にとっては自由にできないことに気づきました。

広いコンビニに到着しても難関は続きます。
商品が通路に置かれていると、大きな車いすは通れません。
商品は高いところにも置いてあって手が届きません

「商品は見える?見えなければ見える位置まで移動するからね」
「届かなければ取るからね」

なんとか飲み物を買ってHANDSまで戻りました。

「あぁ、疲れた~」
前だけでなく、車や電柱や段差など
あらゆるものに注意を向けなければならないってなんて疲れるんでしょうか。
後ろを押す人も信頼できないと乗る人も緊張しました。

「今日は皆さん筋肉痛になると思いますよ」
「本当はトイレも体験してほしかったんだけど」

トイレはとっても使いづらいそうです。障害者用であったとしても。
お金をかけていっぱい設備はあるけど、障害者目線でつくられていないとのこと。
しかも計画の段階で、障害者の方をメンバーに入れてくれないそう。なんでなんでしょうね?
使う当事者なのに街づくりに参加できないって。

「エレベーターをつくるだけがバリアフリーじゃない」
現代表の横山さんの言葉がすごく印象的でした。子どもたちも体験を通して実感したんじゃないかな。

「オレ、マイクラカップで坂道と段差はつくらない。道も広くする」
「ねぇ。会ったらびっくりしちゃうって言ってたけど、びっくりする人いなかったけど誰にびっくりするの?今日は来なかったの?」

子どもたちは、大人たちがあれこれ思うよりすんなりと受け止めていました。

帰り道、Cくんが「あ、車いすの人がいる」
本当だ。今まであまり気づかなかったよね。今日はやけに車いすの人が目に入るね。

ふと石坂啓『赤ちゃんが来た』という本のなかで、「妊娠した瞬間に街に妊婦と子連れが目に入るようになった」と書いてあったのを思い出しました。
自分が当事者にならないと、自分とは違う人に気づかないものなのだと。

もしかしたら車いすの人が少なくて目にしないんじゃなくて、私たちがこれまで気づかなかっただけなのかもしれないね。
心身ともにグッタリですが、みんな楽しかったそうです。

HANDS世田谷の皆さま、貴重な機会を本当にありがとうございました。


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